中間管理録 トネガワ ネタバレ と レビュー

「月刊ヤングマガジン」連載 「中間管理録トネガワ」【原作:萩原天晴・漫画:橋本智広、三好智樹・協力:福本伸行】レビュー(ネタバレ含む)

中間管理録 トネガワ「内示」(月刊ヤングマガジン2017年No.1 収録)

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浮つき

秋になると帝愛の黒服達が、どこか皆、浮つき出す。喫煙室で山崎に「何か聞いてるか?」と話しかける菊池。何の事かと聞き返す山崎に菊池は言う「異動だよ」、と。

人事

帝愛では、10月1日に会議で正式に人事異動が決定すると、中旬頃から月末までの間に、本人に直接内示が言い渡される。

ネットワーク

人事情報は当然、上層部の人間しか知り得ない情報であるが、毎回必ず漏れる。上層部の人間が飲みの席などでする「ここだけの話」が確実に黒服ネットワークに伝播していく。

ドーナツ

しかし暗黙に守られる一線により、異動する本人には誰も話さない。必然的に起こる「黒服ドーナツ化現象」。本人以外が異動を知っている状態になる。

誘い

数日後、菊池から飲みに誘われる山崎、何の話をされるのか、と不安を覚える。菊池に連れてこられた店で待っていたのは萩尾と長田だった。今回、利根川チームから異動が決まった3人を前に、本人達に情報が漏れたのか、と勘ぐる山崎。

勉強会

何故自分が3人に呼ばれたのか?と思いながら「珍しいメンバーですね」と聞く山崎。月に2、3回は集まっているという菊池に「仲がいい」と山崎が言うと、仲がいいのではなく、勉強会、帝愛を変えたいという志が一致したメンバーの集まりだ、と言う。

野望

よりによって異動する3人が、知らずに結託し熱く夢を語り合っている場だと気付いた山崎。この異動前の時期に野望を語る事は、本人が後で恥をかくだけだなく、言われた方も曖昧な対応しか出来ない、と困惑する。

無駄

山崎以外の三人は、そんな事には気付かずに話し続ける。今の帝愛には無駄が多すぎる。全国に支社が百以上あり、その中でも日本の果て「南波照間支社」などは、無駄としか言えず、即刻閉鎖を提案すべきだと話し合う。しかし、その南波照間支社こそが3人の異動先だ、とは言えない山崎は内示シーズンが早く来るよう、切実に願った。

突入

10月中旬になり、突入した内示シーズン、ここからは本人達に、いつ内示が入ってもおかしくないので、周りの黒服達も何時になくソワソワし始める。そこに人事から長田(異動者)宛てに電話がかかってくる。「いよいよか」と、一同ざわつくが、用件はタイムカードの不備指摘だった。

残念

なかなか3人に内示が通達されないまま、数日経過した。10月25日、ついに3人が打ちひしがれて集まっているところに遭遇する山崎。内示が通達されたと悟った山崎は「何というか、この結果は残念で…」と話し掛ける。

PASMO

「長田さん達との日々を忘れは…」と続ける山崎の言葉を遮り、長田は言った「PASMO、萩尾がPASMO落としたらしい…」と。一万円強チャージしていたという萩尾、それはキツい!と共感する菊池と長田。 山崎は心の中で叫ぶ「早くしろっ…!人事!」と。

「内示」のレビュー

どこの会社にも訪れる異動の季節を描いた「内示」。ウワサを止めるのは帝愛であっても、やはり難しい。必ず漏れる情報、本人以外は皆知っている。会社の「あるある」現象の中で、有り得ない「ズレ」に気づかず結託する3人の姿に、思わず苦笑いを禁じ得ないのは、私だけだろうか?

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