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中間管理録 トネガワ ネタバレ と レビュー

「月刊ヤングマガジン」連載 「中間管理録トネガワ」【原作:萩原天晴・漫画:橋本智広、三好智樹・協力:福本伸行】レビュー(ネタバレ含む)

中間管理録 トネガワ 第15話 「採用」

中間管理録 トネガワ 第3巻(15話~23話)

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 面接

春に開催される年に一度の 帝愛ファイナンス入社面接。エントリーシート記入と、その後の筆記試験をパスした入社希望者が集まる。

自由

面接通知に記された「当日は自由な服装で、、、」を鵜呑みにした数名の入社希望者。帝愛の面接は上下黒のスーツが基本であり、その時点で足切りとされる。

ブース

就活生は、役員と黒服部下が待つブースへと案内され、面接を受ける。質疑応答のあと、そのまま返されればその時点で不合格という意味だ。

別室

面接の合格者は、別の扉から別室に誘導される。そこには台の上に置かれたサングラスがひとつ。戸惑いながらサングラスを手にした面接社の前に突如現れる歓迎ムードの黒服集団。帝愛は優秀な人材を決して逃がさない。

 第3面接室

利根川ブースに案内される面接者。部下の山崎が投げかける質疑にも、帝愛の素晴らしさを交えて熱く語る。筆記試験の結果も学歴も文句無しだと考える山崎を差し置き、あっさりと「気をつけてお帰りください」と告げる利根川。

 漆黒

何故不採用なのかと不思議がる山崎。利根川はおもむろに説明を始める。先程の面接者がみせた帝愛への熱意が本物だからこそ駄目なんだと。帝愛をすばらしい企業だと言っている時点で根本的にずれている、帝愛はブラック企業の中でも漆黒といえる企業である、と。

本質

熱意だけが先行し、帝愛の本質であるブラックさが見抜けていない様では長続きしない、と同意する山崎。そこで利根川が山崎に提案する。次は面接の合否を中堅である山崎が決めてみろ、と。

 萩尾

ブースに入ってきた面接者を見て利根川はあることに気付いた。どこかで見たことがある顔だ、と。履歴書に目を通し、部下の萩尾の弟であることを知る。

荻尾

わざと名前を間違えてか「荻尾の弟か」と問いかける利根川。「萩尾です」と訂正する姿を見て兄と同じだと笑う。和んだ面接の雰囲気に山崎は考えた。面接において役員に気に入られることは肝要だが、しかし、、、と。

正解

そしていよいよ合否の判断を利根川から迫られた山崎が出した結論は「気をつけてお帰りください」であった。利根川は正解だと伝え、山崎に理由を問う。

「これ以上、紛らわしい名字や顔は不要」という山崎の説明に、判っていると誉める利根川。

圧倒的

続いて面接ブースに入ってきた面接者をみて反応する利根川。質疑応答の内容、経歴、筆記試験成績なども文句無しの面接者。そして何よりも圧倒的特徴を持つ顔など、完璧だと考え別室に案内しようとする山崎を制する利根川。「気をつけてお帰りください」と利根川は面接を締めくくる。

目立つ

何故不採用なのかと驚く山崎に対し説明を始める利根川。ほかの黒服と明らかに違うが、それ故に目に付く。会長よりも目立ちかねない、紛らわしい黒服も困るが、その逆も駄目だ、と。

深い

山崎は思った。帝愛の面接は思った以上に深い、と。

そうして大きな問題もなく面接は終了し、この年、総勢25名の黒服が入社した。

 

第15話 「採用」のレビュー

 優秀な人材を求めて面接が繰り広げられる反面、極端に優秀で目立ちすぎても良くない、という矛盾した社会の縮図をみているような第15話。結局は「可もなく不可もなく」、といった「無難」さを求めてしまう。優秀であれども出る杭にはなるな、といった何とも言えないジレンマを感じたのは私だけだろうか?

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