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中間管理録 トネガワ ネタバレ と レビュー

「月刊ヤングマガジン」連載 「中間管理録トネガワ」【原作:萩原天晴・漫画:橋本智広、三好智樹・協力:福本伸行】レビュー(ネタバレ含む)

福本伸行特別読み切り「王座」

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師走

 寒いと不満を漏らす兵藤会長にダウンでも着ればどうか、と提案する利根川。和服のアイデンティティを捨て、折れろと言うのか?と怒られ「ちゃんちゃんこ」と、言い直す。

自家用

そんな利根川を気にも止めずに兵藤会長は、ハワイに行くと言う。そう言う事であれば直ぐに自家用ジェットを手配しますと言う利根川にヒソヒソと耳打ちする黒服。

モルディブ

自家用ジェットが兵藤会長の息子、和也が同級生を連れてモルディブに使用中である事を告げる利根川。息子にもそんな仲間が居たか、と暫し感慨に耽った兵藤。

大衆機

そう言う事なら仕方ないと、あっさり大衆機を手配するよう利根川に指示する兵藤、ただし「キング」だ、と付け足す。

キング

エコノミー、ビジネス、ファーストの上にあるという「キング」クラス。旅客機の居住空間の1/4を占めるというプライベート空間には、キングサイズベッド、ジェットバス、ビリヤード、卓球台、打ちっ放しまで用意されているという。座席から操縦席を監視できる覗き窓が用意され、キング自ら安全を確認できるという至れり尽くせりのシステム。

至宝

操縦席から機長と服操縦士が直々に挨拶に訪れる。自らを「航空会社の至宝」と名乗る機長に続いて紹介された服操縦士の、見るからに頼り無い態度に不安を覚える兵藤。

「あれ」

そんな兵藤に服操縦士の優秀さを説明し、「航空会社の至宝」である自分が居れば大丈夫、何よりも兵藤会長の座る席には「あれ」がある、と言う機長の説明に納得する兵藤。

 緊張

フライト以上の緊張を強いられる挨拶を終えた機長と服操縦士達により飛行機は無事にテイクオフ。兵藤会長は早々にワイン風呂を堪能し、マグロの解体ショー、にぎり鮨、和洋中の高級食材料理のオンパレードを楽しむ。感動する部下の山崎と荻野を、優しい眼差しで見ながら若い頃の自分を思い出す利根川。

我慢

その頃、現代の奴隷船エコノミークラスで うごめく民衆。せまいけどハワイまで我慢。我慢しながら並ぶトイレ、家族連れのハワイ旅行なんて自分もエグゼクティブまで来たと思いつつ血栓予防の足踏み等々…

エグゼクティブ

一方、本物のエグゼクティブ兵藤会長は、CAと共にツイスターゲームに興じる。そんな上機嫌兵藤の和やかな時間が破られたのは、フライト開始から3時間後だった。覗き窓から操縦席に機長が居ないことに気付いた兵藤。そして機長がキングクラス常駐の医者に手当てを受けている姿を目にする。

服操縦士

機長不在となると、オートパイロットに任せられない離着陸は、服操縦士が代行するしかないと 、操縦席に目をやる利根川達。しかしその服操縦士までもが、座席からずり落ちていく。服操縦士が気絶してしまった、と大騒ぎになるキングクラス。

安穏

そんな事とはつゆ知らず、惰眠、妄想、安穏を貪るエコノミークラスの民衆達。真実を知るのはいつの時代も支配者階級の人間達の後になる。しかしそれ故にこの状況下で、ビーフが良いだのチキンしか無いだの、最後の一個のビーフがあっただの、と小さな幸せを感じながら過ごせる。

決断

一方、阿鼻叫喚のキングクラス、兵藤会長が下す決断。操縦士が居なくなったこの機はいずれ墜ちる、ならば王は脱出する。キングクラスのキングシートは、緊急時に離脱出来るようになっている。

人選

キングシートの定員は2名、兵藤会長と、あと1人。利根川、山崎、荻野。この中で兵藤に選ばれるのは誰か。利根川は予想していた、山崎と荻野には悪いが会長が選ぶのは自分だろう、と。

年寄り

兵藤会長が下した人選は「アゴ」、すなわち山崎だった。何故自分を選ばないのかと兵藤に詰め寄る利根川。答える兵藤「オマエは年寄りだから。サバイバルには若い力が必要」

離脱

兵藤にヘルメットを着けさせ、脱出準備を完了させた山崎。2人でキングシートに座り、兵藤は離脱ボタンを押す。機体下部が開き、二人が座るキングシートは無事に離脱した。

緊張

兵藤会長と山崎の離脱後、悲嘆に暮れる残された利根川達。しかし利根川が気付く、操縦席に服操縦士が居る事に。気絶して座席からずり落ちたと思っていた服操縦士、実は機長不在の緊張から唇が乾き、取り出したリップクリームを焦って床に落としただけであった。

単なる勘違いで有ることが判明し、「早まった」と悔やむ利根川。会長の迅速な決断と行動力が結果的に仇となった。

GPS

離脱後、無事に海上に着水し、漂流する兵藤会長と山崎。サバイバルバッグの中の水と食糧を確認しようとする山崎に兵藤会長が声をかける、「コーヒープリーズ」。此処は機内ではなく、言うなら遭難中だと説明する山崎に苛立ち、ヘルメットを「これ、ウザイ」と言って海に投げ捨てる兵藤会長。命の次に大切なGPS内臓ヘルメットを失う2人。

強運

もうだめだと絶望する山崎、居眠りを始める兵藤。しかしその3時間後に、兵藤会長が懇意にしているパナマのタンカー船と遭遇し、無事に救助される。つまり、強運兵藤会長にはGPSなど不要、何があっても生き残る事を証明した。

無事

一方機内 、ハワイまで気を気をもみ続ける利根川達、復活した機長。めでたしめでたし。

 

特別読み切り「王座」のレビュー

本家、福本伸行描きおろし特別読みきりの「王座」。兵藤会長の王様ぶりを余すところ無く伝えている。キングクラスの豪華さとエコノミークラスの対比が可笑しい。本家ならではの切り口で描かれる独特の世界観が印象に残る。年寄りと言う理由で外される利根川の姿に、自分の姿を投影してしまうのは私だけだろうか?

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中間管理録 トネガワ「冴子」(月刊ヤングマガジン2017年No.3 収録)

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新たに

帝愛第3会議室で黒服たちに利根川チームの新メンバー紹介をする利根川。派遣の津久井と中途入社の八乙女を紹介するが、もう一人が研修の関係でまだ来ていないという。

冴子

そこに登場するもう一人の新人「西口冴子」。帝愛では珍しい女性黒服の登場にざわつく利根川チーム。すかさず注意する利根川、驚く気持ちもわかるが、帝愛に入社した以上は性別は関係ない、と。

プライベート

「休日は何をしているのか」と冴子に尋ねる黒服。仕事に関係ないプライベートに関することを聞くのは一歩間違えればセクハラになる、と利根川は注意する。「ちゃん」付けも禁止する。

アロマ

 ある時、利根川が会議室に入ったときに、いい匂いがした。冴子がペパーミント系のアロマをおいていた。会議室のむさくるしい臭いが気になっていた利根川は「たすかる」と礼を言う。その後も飴やグミをもらったり、お菓子の差し入れ、ボタンの縫い付け等々、黒服たちは「いいこ」だと冴子の評価を上げていく。

佐衛門三郎

黒服たちの事を、飴やケーキぐらいで浮かれている、と思っていた佐衛門三郎。靴擦れして足が痛いと思っていた時にさりげなく冴子が差し出した絆創膏。スリッパまで用意してくれるという。

フェイスブック

その夜、電車の中で携帯電話を見ていた佐衛門三郎は、フェイスブックに「Saeko Nishiguchi」が「知りあいかも」と出た。見てはいけないものを見てしまったな、と思いながら覗いていると、水着姿の冴子の写真も見つける佐衛門三郎。

西荻窪

電車から降りた佐衛門三郎が歩いていると、後ろから声をかけられる。振り向くと冴子の姿があった。偶然にも彼女も西荻窪駅周辺に住んでいるという。冴子は佐衛門三郎の靴擦れの心配をする。

夜道

「失礼します」と去ろうとする冴子に「家まで送ろうか」と声をかける佐衛門三郎。冴子は近いから大丈夫です、と丁寧に断って去っていった。声をかけなければ良かったと後悔する佐衛門三郎。

携帯

翌朝の帝愛会議室、冴子の携帯電話が鳴る。着信を確認する冴子の携帯電話の画面に表示された「ひろくん」の文字に動揺する佐衛門三郎。顔を赤らめて席を立つ冴子、佐衛門三郎もトイレ、と言いながら後を追うようにトイレと席を立つ。

失恋

トイレで顔を洗い、動揺を鎮める佐衛門三郎、プチ失恋を感じていた。しかしトイレから出たところで、電話で話す冴子を見かける。後ろから会話の内容を聞いていると、相手は冴子の兄で、苺を送るという話をされ「仕事に戻らんといかんけん切るよ!」と話していた。

勘違い

プチ失恋ではなく、ただの勘違いだったと気づいた佐衛門三郎。しかも「博多っ子」の「妹キャラ」というまさかの「どストライク」で、佐衛門三郎のもとに苺と共に春が来た。

 

「冴子」のレビュー

 帝愛に訪れる春を描いた今回の「冴子」。男性新メンバー2人の顔ぶれもキャラが気になるところではあるが、一番のインパクトはやはり冴子の登場だ。ハラスメント問題に敏感な利根川の様子も可笑しいが、いつもは優秀な佐衛門三郎が一気に冴子に引き込まれていく姿に、どこか危なっかしさを感じるのは私だけだろうか?

 

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中間管理録 トネガワ 第31話 「海老」

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無罪

喫茶店で利根川と話しているのは、拘置所から出てきた海老谷だった。 怪しいビジネス集団に関わり拘置所に送られるも、無罪で釈放されていた。(第17話「手招」参照) 「その節は本当にご迷惑をおかけしました」と、相変わらずパフェを食べながら利根川に詫びる海老谷。

単刀直入

利根川に呼び出した理由を聞かれた海老谷は単刀直入に用件を伝える。「帝愛をやめてもらいにきた」、と。 呆気にとられながらも利根川は「続けろ」と海老谷に言う。

ダウントレンド

海老谷は拘置所で出逢った井上という男に聞いた話、と利根川に語り始める。帝愛の様な悪質ファイナンス業はダウントレンドであり、辞められた海老谷がラッキーだと言う。これからはアイディア、ホームラン一発で他人を出し抜く時代だ、と。

エビロール

井上から話を聞いた海老谷が考案したというモノを利根川に見せる海老谷。そのモノとは、カラッと揚げたエビを丸ごと生地で包んだ「エビロール」という代物だった。

ブーム到来

原宿で若者3000人に、エビが好きか、を「Yes」か「No」でアンケートした結果、九割以上の人間が海老好きだと言うことが判明、空前のエビブームが到来している…と熱弁する海老谷を制止する利根川。

引き抜き

まさか自分を引き抜きに来たのかと海老谷に確認すると、自身満々の海老谷は、自分のアイディアと利根川の資金で 海老旋風を巻き起こそう!と意気込む。利根川は忠告する、エビなど大抵の者が好きで「Yes」と答えるはずだ、と。

試食会

翌日、帝愛の特別調理室には利根川チームと海老谷が集まっていた。海老谷が取り敢えず出来たてを食べてみてから決めてくれ、と相変わらずの熱意で、利根川によもやのエビロール試食会を開かせていた。

理由

海老谷がエビロールを作ろうと思った「15個の理由」 を説明しようとするのを制止する利根川。さっさと作れと言われた海老谷は作業を始める。

刺さる

高温の油に高級赤座海老を投入し、 揚がったところをサニーレタスに乗せ、タルタルソースをかけたら生地で巻く。そうして出来上がったエビロールを突きつけられる利根川。見た目に戸惑いながらも口にした利根川が一言「刺さる」。

飲食店勤務

口内にエビが刺さって痛い、と言う利根川。海老谷は慌てて山崎にそんな事は無いだろう、と聞き直す。山崎は一口食べた後のエビロールを「まさやん」にパスする。一口かじっただけで窓からエビロールを投げ捨てる元飲食店勤務の「まさやん」。

200kg

愕然とうなだれる海老谷に、解雇やら拘置所やら失敗が続き、一刻も早く挽回したい気持ちも判るが、一発逆転ホームランなどは積み上げた者にしか打てない…と、説得を始める。しかし海老谷は、絶対にイケると踏んで既に200kgの赤座海老を購入してしまった、と打ちひしがれる。

三万円

見かねた利根川は「丁度エビが食べたいと思っていた」 と、海老谷に三万円を渡し、自宅に送るよう言った。続いて山崎、権田、堂下、中田…と、海老谷からエビを買い取る黒服達。皆の優しさに泣き崩れる海老谷。

大胆

数日後、利根川のもとに届く海老谷からの手紙。 あの件以来、変に大胆なことをすれば良くない結果になるという自分の欠点を知った。愚かなことに、皆が冷凍海老を買ってくれるまで気付かなかった、海老の底力…。 海老反りで嘆く利根川、三万円返せ、と。

第31話 「海老」のレビュー

解雇されてもなお、騒ぎの絶えない海老谷が再び登場する31話。もはや部下でもないのにいつまでも面倒をみてやる利根川の優しさ、その背中を見ている黒服達もまた、優しさに溢れている。ブラック中のブラック、漆黒の帝愛社員とは、かけ離れたイメージの中でで繰り広げられる人情劇。そこに登場する「まさやん」もまた、利根川チームの温情に包まれた象徴だ、と感じたのは私だけだろうか?

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中間管理録 トネガワ 第30話 「弁舌」

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第1回

ついに開催される記念すべき第1回限定ジャンケン。モニター室から会場を眺める兵藤会長も開始を楽しみに待っている。そして豪華客船エスポワールは晴海を出港した。

ルール説明

会場の参加者に向けて利根川から簡単なルール説明がなされた。そこからいよいよゲーム開始、となるはずが、債務者(参加者)からは、金の使い道と負けたときの処遇についてきちんと説明しろ!と、反発の声があがる。

想定内

ステージ上の利根川のそばに控える黒服の山崎は焦るが、利根川は違った。想定内と落ち着き払い、ステージ上のマイクに向かい吐き捨てる「Fack You. ぶち殺すぞ… ゴミめら…」 と。

説教

債務者からのヤジなどでは動じずに、ここぞとばかりに始める債務者への説教。勘違いするな、甘えを捨てろ、人は勝たなければゴミだ、と続ける。勝たなければ野茂はウスノロ、羽生はネクラ、イチローはいけ好かないマイペース野郎だが、彼等がそう思われないのは勝ち続けてきたからだ、と締めくくる。

一変

利根川の演説で一変した開始の雰囲気。限定ジャンケンは概ね成功し、醜く争う債務者達を目にした兵藤会長もご満悦の様子。3日後に第2回を開催しろ、と命じてその場を立ち去る。

お見事

ひとまず無事に終了した第1回限定ジャンケン。豪華客船エスポワールの甲板で一服する利根川。背後から黒服の山崎が「見事な演説でした」と声を掛けた。

ワードセンス

内容はもちろん、あの「凄み」はなかなか出せない、と利根川の演説を真似しながら絶賛する山崎。対して利根川は、細かい発音や言葉の選択が違う、と指摘する。そのワードセンスすら「渋い」とほめ続け、「利根川先生にとって演説は?」と問う山崎。調子に乗った利根川は、心地良い潮風と達成感にも後押しされ、朝までエスポワールの甲板で山崎と語り合った。

第2回

3日後、参加者は何とか集まったが、甲板で朝まで語っていた利根川はノドを傷めて声が出ないと言う。山崎は心配する、前回のように債務者達が騒ぎ出したら誰が抑えるのか、と。利根川は筆談で山崎に「おまえしかいない」と返す。山崎意外の黒服は全員テーブルの中で人間計測器になっている、と。

急遽

利根川の不調により、急遽ホールマスターに登板する事となった山崎。本番直前まで利根川の指導のもと、演説の練習を繰り返す。

幕開け

いよいよ本番開始、何とかルール説明までやり通した山崎。ステージから去ろうとした時に前回同様、債務者からヤジが飛び、波乱の幕開けとなる。想定通り、と練習した「Fack You. ぶち殺すぞ… ゴミめら…」を吐き捨てる山崎。

クリア

ざわつき言葉を失う債務者達、利根川と山崎は、第1関門クリア、と一息つく。

ファン

演説を続ける山崎、野茂やイチローのくだりまで来たところで、熱烈イチローファンである債務者から思わぬヤジが飛び込む。うろたえる山崎にステージ脇から「羽生でおせ」のボードを指差す利根川。しかし山崎の前には睨みつけてくる将棋ファンの姿。

勝ちたい

切羽詰まった山崎、思わず叫び出す。 「勝ちたいかー!」「イチローみたいになりたいかー!」 ステージ脇の利根川、それではまるでウルトラクイズだ、と落胆する。

大成功

山崎の演説により、前回とは違うノリではあったが、第2回限定ジャンケンも大成功での幕となった。

第30話 「弁舌」のレビュー

経験豊富な 利根川と、まだまだこれから黒服山崎のコントラストを描いた30話。演説においても圧倒的な貫禄と凄みを醸し出す利根川の姿に憧れる部下の山崎。理想的な上司と部下の関係だが、今回は上司の利根川が調子に乗って「やらかした」。またもや体調管理で失敗した利根川、山崎の頑張りで乗り切ろうとするが、力及ばずに少しズレて着地する。 とは言え、チームワークで何とか乗り切る二人の姿に、山崎のような部下がいれば良いな、と感じたのは私だけだろうか?

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中間管理録 トネガワ 第29話 「白服」

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荻野

利根川チーム、黒服(部下)の一員である荻野の結婚式。この日ばかりは、いかに帝愛社員であれども、サングラス、黒ネクタイはNG。サングラスを外し、白ネクタイで身だしなみを整える。ご祝儀は帝愛の暗黙のルールにより、同僚3萬円、上司5萬円と決まっている。

知り合い

会場に入場し、自分達のテーブルを探す利根川と黒服達。同じテーブルに見かけない男性が座っていることに気付く黒服。利根川は慣れたもので、共通の知り合いがいない友人だろう、良くあることだ、と黒服達にさらりと言う。

ご入場

そうこうするうちに、いよいよ新郎新婦の入場となる。帝愛社員が一生に一度しか着ないであろう白服で登場し、新郎新婦の紹介が行われる。

主賓祝辞

続いて、主賓による祝辞。利根川のスピーチが始まる。長すぎず短すぎず、時々織り混ぜたユーモアにより場を和ませ、利根川の祝辞は◎で無事に終わる。

祝宴

祝辞の後、ケーキ入刀、乾杯と式は進み、祝宴開始となる。歓談の合間に利根川のスピーチで語られた荻野への高い評価について黒服が「意外」だった、と言う。利根川は「ウソに決まってるだろう」と返す。祝辞の目的はその場を盛り上げること。内容の真偽などはどうでも良く、新郎新婦が素晴らしい人間なのだと安心できればそれで良いのだ、と言い切る。

ムービー

新郎新婦のお色直し中に、と司会から新郎新婦のこれまでの人生をまとめたスペシャルムービーの上映案内があった。利根川は「定番」であり「退屈」な余興だと心の中で呟く。

ザンビア共和国

ムービーは荻野の誕生話から始まる。ザンビア共和国で生を受けた荻野は8歳で日本に移住し、成人後は職を転々としながらお笑いの世界にいた事もあると言う。テーブルの見かけない男性はその時のお笑いコンビの相方だったのだ。 結婚式では新郎の意外な一面を知ることも珍しくない、と言いながらも、利根川も驚きを隠しきれなかった。

痛々しい

佐衛門三郎に命じ、余興の内容を司会に確認させた利根川。特におかしな余興は予定されていない、と報告する佐衛門三郎。日曜日に何萬円も払った上に、誰も得しない痛々しい余興を見せられても、まるで罰ゲームだ、と言う利根川。

つつがなく

佐衛門三郎の報告通り式はつつがなく無事に進行し、新郎新婦の挨拶と写真撮影を残すのみとなった。挨拶の後、写真撮影の撮影係を引き受ける黒服の山崎。

ミュージックスタート

山崎のシャッターの合図と共に始まる音楽。呆気にとられる利根川。音楽に併せ、始まる黒服達によるフラッシュモブ。 「下手な余興は寒いだけ」と黒服達に忠告していた利根川は、途方に暮れる。

そういうノリ

フラッシュモブに新郎までが混ざり込み、一気に盛り上がる結婚式の参加者達。「今日はそういうノリか」と利根川。「仕方なく」利根川自身もフラッシュモブに参戦し、新郎新婦に圧倒的な祝福を贈る。

第29話 「白服」のレビュー いつもの黒服達の黒服では無い、ひと時を描いた29話。 百戦錬磨の利根川と慣れない黒服達が繰り広げるドタバタ劇ではなく、むしろいつもとは反対に、黒服達に利根川が驚かされるシーンが多い。最後は、利根川の優しさやと言うか、器の大きさと言うか、何やらホッコりさせられるモノを感じたのは私だけだろうか?

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中間管理録 トネガワ 第28話 「肉食」

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 圧倒的影武者

兵藤会長の影武者として完璧な成長を遂げた「まさやん」。影武者プロジェクト開始から2ヶ月という期間が経ち、いよいよ兵藤会長の部屋に呼び出された利根川。

メンタリズム

 兵藤から何の用で呼ばれたか判るか、と聞かれた利根川は即座に「はい」と応え、影武者の準備について報告しようとする。兵藤は利根川の言葉を遮り、黒服を呼びつける。黒服は利根川にカードを一枚選ぶように言う。

心の声

カードを選んだかと利根川に確認した兵藤は「お前の心の声が聞こえる」と言いながら利根川が引いたカードを言い当てようとする。カードを言い当てられることは無かったが、利根川は確信した。会長の影武者ブームは既に去っている、と。

まさやん

自室に戻った利根川は山崎に事の次第を伝える。山崎はこの一ヶ月の努力と「まさやん」のこれからについて心配する。しかし、利根川は、残念ではあるが「まさやん」を帝愛で面倒を見ることは出来ないと言う。そこに利根川に頼まれた書類を手に登場した遠藤金融社長。利根川から兵頭の影武者ブーム終焉の経緯を聞かされた。

 野に放つ

 その翌日、遠藤から利根川等が困っていたようだから「まさやん」を夜中に連れ出して捨ててきた、と聞かされた利根川と山崎。すぐに探しに行かなくては、と山崎が焦る。

ステーキ

遠藤がまさやんを放置した場所を中心に、ステーキ屋をくまなく捜査する山崎と利根川。涎を垂らしながら手掴みでステーキを食べる老人が来なかったか?と聞いて回るが、手掛かりを掴めない

本物

雨が降り始め、帝愛本社ロビーに戻った山崎と利根川。この雨の中、まさやんがどうしているか、と案ずる山崎。カネは渡してあるから大丈夫だと言う遠藤。そこに何処からともなく聞こえてくる「キキキ…」という笑い声、反応する山崎。しかしそこにいたのは黒服に跨がって遊ぶ本物の兵藤だった。

代わり

遠藤に余計な事をしたとこぼす利根川、その利根川の代わりに手を汚すのが私の仕事、という遠藤。その時、山崎が物音に反応し、駆け出す。その先にはズブ濡れでボロボロになった「まさやん」の姿があった。山崎は言った、「無事で良かった!もう離さないっ!」と。

駄目だ

どうかこのまま「まさやん」を帝愛に…!と、懇願する山崎に利根川は言った。山崎が面倒をみてやらないと駄目だ、と。

紆余曲折

兵藤会長の影武者ブーム再来に備えた保険として利根川に救われた「まさやん」。山崎に「制裁」をしたご褒美にステーキにカジり付くまさやんに「居座れて良かったな」と話しかける遠藤を睨みつける「まさやん」。その姿はもはや本物の会長にしか見えなかった。

 

第28話 「肉食」のレビュー

 有機無農薬野菜炒めの定食屋から連れてこられた「まさやん」が、圧倒的影武者へと変貌を遂げた後を描いた28話。予想通り兵藤会長の気まぐれだった影武者ブーム。存在価値を失った「まさやん」への酷い仕打ちと、育てた山崎の「まさやん」への愛。

非現実的な内容であるにもかかわらず、現実社会の縮図のようなものを感じてしまうのは私だけだろうか?

 

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中間管理録 トネガワ 第27話 「手掴」

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 部屋

帝愛本社に移送された兵藤会長のそっくりさん「まさやん」は早速、専用の部屋に案内される。礼を言おうとした「まさやん」は、部屋の中の異様な雰囲気に躊躇する。構わず利根川は山崎にその場を任せて立ち去る。

会長色

利根川に「まさやん」をドス黒い会長色に、責任を持って塗り替えると約束した山崎。山崎の名前を呼ぶ「まさやん」に早くもダメ出しをする。会長は黒服の名前など絶対に覚えず「おい」か「グラサン」という呼び方をし、自分のことは「ワシ」と呼ぶ、と。

手掴み

山崎による辛辣、過酷なスパルタ教育が始まる。食事の際の兵藤会長は、「いただきます」など言わず、ナイフやフォークも使わず手掴みで、口の周りをビチャビチャにしながら食べる事。笑い声は基本的に「カ行」であり、苦しみのたうち回る債務者を目にしたときは「カカカ…」ではなく、「キキキ…」と笑う事。次々と「まさやん」に教育指導を重ねていく。

 仕上がり

仕上がりはどうか?と様子を見にきた利根川に、経過を報告する山崎。まだまだ兵藤会長にはほど遠いが、時々本物と見紛うほどの表情を見せることもある、間違いなく光モノを持っている、と報告する。

ポンコツ

教育開始から一週間が経過し、まさやんが会長の「制裁」 の練習をしているとき、山崎は「まさやん」を激しく罵倒しながら「杖」の振り方にダメ出しをした。山崎に「腰抜け」と言われた「まさやん」は怒りと共に杖を振り抜いた。

その手応えに我に返る「まさやん」に山崎は言う、今の感覚を忘れるな、制裁とは即ち「怒り」だ、と。

完璧

そうして1ヶ月が経過。状況を確認しに来た利根川に「ククク… 来たの!利根川」と迎える「まさやん」。見た目だけではなく、声、口調、仕草、思想など、完璧な会長に仕上がった、と報告する山崎。出された焼きたてのステーキを手掴みで涎を垂らしながらむさぼり食う「まさやん」は、本物を越えたかも知れないとも言う。

無駄

杖の一振りで、離れた蝋燭の炎さえも消すことが出来るようになった「まさやん」を見て、利根川は山崎を「良くやった」と誉めた。まさやん本人にも、良くやったと声をかけるが、山崎に「無駄だ」と言われる。会長の就寝時刻である22時を越えたため「まさやん」は、既に就寝していた。

2ヶ月

こうして兵藤会長の気紛れから影武者プロジェクトが始まってから2ヶ月が経過し、ようやく圧倒的な影武者が完成した。

 

 第27話 「手掴」のレビュー

 まさやんの受難と成長が描かれた27話。トコトン馬鹿げた内容の連続だが、随所に兵藤会長の特徴が凝縮して描かれているため、ジワジワと笑いがこみ上げて来てしまう。この先の展開に一抹の不安を禁じ得ないが、まさやんの活躍を願ってしまうのは私だけだろうか?

 

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