中間管理録 トネガワ ネタバレ と レビュー

「月刊ヤングマガジン」連載 「中間管理録トネガワ」【原作:萩原天晴・漫画:橋本智広、三好智樹・協力:福本伸行】レビュー(ネタバレ含む)

中間管理録 トネガワ 第23話 「接待」

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移動中の車の中で男から説明を受ける利根川。 帝愛傘下の裏カジノにあるというパチンコ台「沼」を打ってもらいたい、と言う。「沼」は数々の挑戦者から呑み込んだ15億の貯玉を有すると言い、利根川にはその回収をしてもらう、とも言う。

接待

帝愛幹部向けの接待であることを見抜いていた利根川。甘んじて受けようと応える。到着した裏カジノ、迎えた店長の一条はきっぱりと宣言する。接待とはいえ、当店は一切手を抜くつもりはない、優秀な利根川なら問題ないだろう、と。

毒蛇

見かけによらず毒蛇のように挑戦的な一条の態度に「そうでなくてはつまらない」と気合いを入れる利根川。

設定Y

一条の耳元で囁くカジノスタッフ、驚き悔しがる一条。パチンコ台「沼」の釘設定が、五年に一度の「Y設定」だという。違和感を感じる利根川をよそに開幕する一条による悪魔的接待。

クルーン

「Y設定」の釘の森、通常の釘設定ならば1/60以下の確率でしか通過できないが、Y設定は9/10の確率で役物まで誘導される。待ち受ける役物、普段ならランダムに玉を弾く難関も、玉がセンサーを通過すれば開く設定。あっと言う間にクルーンまで運ばれる玉と大袈裟に悔しがる一条の態度に疑いを持ち始める利根川。

ギリギリ

店長の一条は間違いなく接待が下手だと確信する利根川。良い接待とは、実力が均衡しているように見せつつ、最後の最後のギリギリのタイミングで負けることで相手を悦ばせるもの。対して一条の接待は、ガチンコ勝負を装いつつも、完全に子供扱いされているようで馬鹿にされている気分だ、と感じる。

本丸

しかし、難なくクルーンまで運ばれた玉の動きに利根川は驚く。三段構えのクルーンは良いところまでは行くが、なかなか入らない。一条が「絶対に崩せない本丸」と豪語するクルーンに、本物だと手応えを感じ唸る利根川。

フェニックスシステム

再び一条の耳元で囁くカジノスタッフ。一条はフェニックスシステムの発動を命じる。一度穴に落ちた玉が次々と穴から飛び出してクルーンに戻り始める。

証拠

いつのまにこんな仕掛けをしたのか!?と大袈裟に悔しがる一条。証拠が無いのでどうしようもない、と打ちひしがれる一条を脇目に興醒めの利根川。そうこうするうちに玉はクルーンの当たりに入り、パチンコ台「沼」の大当たりのシグナルが点灯する。

泣いている

その光景に「沼が泣いている」と驚愕する一条に、沼も泣きたくなる、とこぼす利根川。そのまま大きな問題も無いまま無事に接待は終了した。

第22話 「接待」

のレビュー

いつもの顔ぶれとは違うキャラクターの登場に期待が高まる22話。軟派な見かけとは裏腹に切れ者の雰囲気を醸し出す一条。しかし結局は利根川もウンザリのダメダメキャラクターである事が露呈する。 あの「カイジ」にも登場した伝説のパチンコ台「沼」と一条。トネガワの世界観の中ではオモシロ小道具に過ぎないという設定に、このシリーズのスケールの大きさを感じるのは私だけだろうか?

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中間管理録 トネガワ 第22話 「人生」

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多重債務者

遠藤の講習により、気の抜けた表情の「亡者の群」と化した新入社員達。利根川から、ゲームのリハーサルとは言え、全力で一所懸命頑張るよう言われる。しかし、何故がんばる必要があるのか?と質問するほど完全に新入社員達は「クズ化」していた。

昇ってこい

リハーサルの域を完全に越えてきた新入社員の変貌ぶりに感心する利根川。クズ化した新入社員達に、勝負に勝って社会の上層まで昇ってこい、と挑発する。 そんな利根川に新入社員達が返した言葉は「おなか痛いから帰って良いですか?」だった。

2日目

兎にも角にも仕切り直しでリハーサル2日目。。。と、なるはずが、新入社員達は人生ゲームを始め、一向に悪魔的企画限定ジャンケンを始めようとしない。見かねた利根川が部下 の東に限定ジャンケン勝者に与える景品を用意させる。

あっち寄り

様々な景品を見せても全く反応しないまま、人生ゲームを続ける新入社員達。そんな様子に遠藤が語る。 彼らは今、人生ゲームでプロ野球選手や大富豪としてゲームの中に逃避している、現実とゲームの区別が半ばついておらず、どちらかと言えばあっち寄り(ゲーム側)に居る、そんな景品にはなびかない、と。

もっと面白いゲーム

どうすれば良いのかと困惑する利根川に、任せろと言う遠藤。新入社員達に近付き、声をかける。「もっと面白いゲームがある」、と。興味を示した新入社員達に遠藤は話し続ける。お互いを出し抜き貶め合うハードモードの悪魔的ゲーム、その名は「リアル(現実)」だ、と。

チーム

そこで遠藤が出した合図により登場したのは、別タイプの多重債務者の講習を受けた様々なチームだった。投資失敗、車改造浪費、バブル引きずり、ブランド立ち上げ失敗等の様々な負債を抱える多重債務者率いるチーム同士の対決を狙う遠藤だった。

限定ジャンケン

優勝を手にするのは、果たしてどのチームか?と、自らの手で作り上げた状況にほくそ笑む遠藤。その姿を見ながら利根川は心の中で思った、限定ジャンケンはそういうゲームじゃない、と。

第22話 「人生」のレビュー

遠藤の指導により、必要以上に多重債務者になりきった新入社員社員達。クズ化した事により、リハーサルすら実行困難な状況となる。更に加えて講師の遠藤さえも悪魔的企画限定ジャンケンの趣旨を理解できておらず、絶望的な状況のリハーサル会場。この先の利根川の行動が気になって仕方ないのは私だけだろうか?

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中間管理録 トネガワ 第21話 「講習」

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 エスポワール

 悪魔的企画、限定ジャンケンの第1回リハーサルの為に、豪華客席エスポワールに召集された帝愛ファイナンス新入社員たち。各自が多重債務者だという気持ちで緊張感を持ってプレーするように指示する利根川。

生き残り

モニター室で、他人を出し抜ける強者のみが生き残る知略的かつ悪魔的ジャンケンゲームの展開に期待を膨らませる利根川。

礼儀

利根川の思いとは裏腹に、ゲーム会場では新入社員同士の礼儀正しく他人行儀なやり取りで、粛々と単なるカードジャンケンが繰り返される。

誤算

新入社員のカチッとした堅苦しい、リアルさに欠けたリハーサルの様子。利根川チームの部下達を混ぜたいが、その部下達も全員テーブルの中の人間計測器と化している。

多重債務者

誤算にうなだれる利根川チーム前に姿を現したのは、帝愛傘下 遠藤金融社長の遠藤だった。新入社員による多重債務者感ゼロのリハーサルを自分が変えてみせると言う。

開講

そうして遠藤による新入社員たちへの指導が始まった。新入社員に各が持つ多重債務者へのイメージを聞き出す遠藤。答える新入社員に対し、本物の多重債務者は新入社員たちの持つイメージの枠から外れた「斜め上」の奇天烈な行動をとるという。

渡辺君

遠藤が説明するよりも本人の話を聞いたほうが早い、と講義に呼んだのは現在進行形の多重債務者、渡辺君だった。

第1問

親戚のコネで就職した渡辺君、早速会社の金をパチンコに使い込んだ事がばれる。営業中に上司から直ぐに会社に戻るように電話を受けた渡辺君がとった行動は?

正解

新入社員たちの予想する答えは どれも平凡で、なかなか辿り着かない正解。遠藤は渡辺君に正解を教えるよう指示する。

渡辺君の答えは「終電まで山手線に乗っていた」だった。家に帰るのは流石に悪いし、かと言って会社にも戻りたくないからそうするしかない、と言う。

第2問 

渡辺君の借金を返済するため、母親が親戚中から何とか掻き集めた200万円を、返済には充てず競馬に注ぎ込み、全額すってしまったその理由とは?

正解

苦戦する新入社員、渡辺君の答えは「競馬が好きなんです。その時期、風邪を引いたり鍵をなくしたりで嫌な事が多かったので、気分転換、自分へのご褒美」と言う。

第3問

驚愕する新入社員をよそ目に、その後数時間、遠藤による多重債務者講習は続けられた。

仕上がり

翌日、悪魔的企画限定ジャンケンのリハーサル会場。利根川から講習の成果を問われる遠藤。「完璧」と報告する。

そこに現れた新入社員たち、その表情は既に生気を失い「亡者の群」と化していた。

 

第21話 「講習」のレビュー

本番の会場まで用意して臨んだリハーサル。しかしながらゲームのリハーサル参加者に新入社員を起用したことにより、欠落したリアルさ。普段は頼りにならない部下達の力を借りたいがそれも叶わない利根川。

新入社員が即戦力にならない様子を、独特の切り口から表現した第21話。

来春の新入社員たちに不安を感じつつも、渡辺君よりはマシだろう、と淡い期待をしてしまうのは私だけだろうか?

 

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中間管理録 トネガワ 第20話 「飲会」

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一週間

急遽、一週間の大阪出張が決まった利根川、 食い倒れの街への期待にほくそ笑む。大阪の美味い店には少し疎い利根川は、帝愛ファイナンス関西支社の社員に案内してもらえば良いと考えていた。

業務監査

今回の出張目的は、業績が伸び悩む関西支社への業務監査だという。早速関西支社の業務スケジュールを調べた利根川は無駄の多さを指摘する。効率的に業務をこなす為のタイムマネジメントの重要性を説く。

アフター

利根川の厳しい指導姿勢に関西支社の黒服達に走る緊張感。それに被せる利根川の一言。「立場上、業務時間中は厳しいことを言うが、緩める時は緩める。アフター5の酒も嫌いではない」と。

 木根崎

緩急をつけた利根川の作り出したムードに湧き上がる関西支社の黒服達。これでアフター5の呑みに誘ってもらえると、利根川の期待も高まる。

しかし、そこに関西支社リーダー木根崎が割り込む。黒服達に一喝、調子に乗るな!利根川が少し優しい顔を見せただけで気を緩めるな!と、怒鳴りつける。

空気

せっかく作り上げた良いムードを木根崎の言動で台無しにされた利根川。沈みきる関西支社の黒服達の最悪な空気にがっかりするが、一週間もあれば少しは良くなるだろうと淡い期待を寄せる。

最終

そして一週間が過ぎるが、結局関西支社の黒服達の空気も重苦しいまま、一度も呑みに誘われることもなく最終日を迎える利根川。

クロスワード

無事に終えた一週間の業務監査。定時を迎えた黒服達がざわつき始める。利根川のお別れ会を開くべきかどうか、初日に利根川が言った「酒は嫌いではない」が本気なのか社交辞令なのか、とささやきあう。そんな中で利根川は定時を過ぎても席を立たずにクロスワードパズルを始め、黒服達からの誘いを待つ。

釣り針

利根川の様子に気付いた黒服達はいよいよお別れ会に誘おうとするが、黒服の1人が「帰りの新幹線の都合があるかも」、と躊躇する。それに気付いた利根川はすかさず携帯電話を取り出し、帰りの新幹線が遅い時間であることを大声でアピールする。利根川の垂らした釣り針に食い付く黒服達、意を決して遂に利根川に声を掛ける。

飛び込み

そこに突如姿を現す木根崎が黒服達を怒鳴りつける。業務時間を過ぎているのに何をしている!利根川に言われたように「効率的に」時間を使え!と。

帰京

木根崎が釣り堀に飛び込んだせいで、せっかく食らいつきかけた魚群(黒服達)に逃げられた利根川。結局、呑み会ゼロのままでの帰京となり、木根崎を恨みながら帰りの新幹線の中で1人、ビールとたこ焼きをつまむ。

 

第20話 「飲会」のレビュー

 出張先での役得への期待に胸を膨らませる利根川に親近感を感じる第20話。食い倒れの街に寄せる期待をことごとく打ち砕く木根崎のキャラクターにも、強く「あるある感」を覚える。必ず良いところを台無しにするキャラは、どこの職場にも居るに違いないと思うのは私だけだろうか?

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中間管理録 トネガワ 第19話 「計測」

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電光掲示板

限定ジャンケンのリハーサルが近付いた帝愛本社の第三会議室。ゲームに必要な備品がそろい始め、テーブルや電光掲示板が次々と運び込まれる。

計測

利根川が試しにカードをテーブルに入れてみるが、グー、チョキ、パーの各カード残数を計測して表示する筈の電光掲示板が反応しない。部下達にカードへの仕込みを確認するも、誰も手立てを講じていなかった事が判明する。

紙くず

大量に手配されたグー、チョキ、パーのカードは、何の仕掛けも施されていないただの紙のカードであると判る。流石にテーブルには何らかの仕掛けがあるのだろうと中を確認する利根川。しかしテーブルもやはりまた空であった。

責任

 慌ててカードを再手配しようとする部下を止める利根川。今更間に合わない、責任をとってテーブルの中に入って自分で計測しろ!と怒鳴りつけた。

インポッシブル

部下達は慌てて利根川の説得を始める。狭いテーブルの中に四時間も入ればおかしくなる、腹も減る、腰も痛める、と。

暫く黙って聞いていた利根川は一言吐き捨てる。

もういい、勝手にしろ。あれもこれも無理、あきれ果てた。ワシはもう知らん、と。

会議室から去る利根川、取り残された部下達。暫くあたふたするが、1人が決断した。あそこまで言われたらやるしかない、と。

翌日

自室で1人考える利根川。よく考えれば業者に無理を頼めば、来週のリハーサルに間に合わない事もない、と。頭にきていたとはいえ流石に言い過ぎたかと思い直し、部下達を許すことにした。

大広間

会議室に電話をかける利根川。出たのは山崎だった。ちょうど利根川に連絡しようとしていたと言い、5階の大広間に来るよう利根川に伝える。

耐久テスト

複数のテーブルが置かれた大広間に、1人座る部下の山崎が利根川に話しかける。これは耐久テストであり、5時間以上経った今でも脱落者はゼロだという。

試しにカードを入れてみるよう利根川を促す山崎。利根川がカードを入れる度に電光掲示板も正確に反応し、カード残数を計測する。

意地

人間計測器の完成を喜ぶ山崎、部下達の根性と意地も充分に伝わった、もう出てきていいぞ、と利根川はテーブルのひとつを開ける。

寛ぎ

テーブルの中を見た利根川は自分の目を疑う。中には低反発クッションに座りながら最新ゲーム機を楽しむ佐衛門三郎の寛いだ姿があった。

権田が入るテーブルの中には彼の幼い頃からの夢である古本屋が、中田のテーブルではプラネタリウムが、萩尾のテーブルでは猫カフェが、それぞれの小世界として繰り広げられていた。

圧倒的

無理難題を解決した部下たちに、怒るに怒れない利根川は圧倒的なモヤモヤ感に包まれる。

 

第19話 「計測」のレビュー

 相変わらずのお間抜けぶりを発揮している利根川チームの部下たち。一度は見放すも、やはり許してしまう利根川の寛大さ。見放されても諦めずに這い上がろうとする部下たち。

何だかんだで力を発揮するチームのように感じるが、やはりたどり着くのは少しズレた着地点。憎めない彼らの姿に少しホッコリしてしまうのは私だけだろうか?

 

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中間管理録 トネガワ 第18話 「追走」

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最上階

 今春オープン予定の帝愛ホテルを見上げながらほくそ笑む兵藤会長。その最上階にある兵藤直々プロデュースの最高級レストラン。その試食会を楽しみに来ていた。

宿敵

涎が止まらないと思わないか?と兵藤が同意を求めたのは利根川と他にもう一名、帝愛No.2最有力候補のひとり黒崎だった。利根川にとってはNo.2のポストを争う宿敵だ。

言いにくい

そんな黒崎が兵藤に向かい一言。「よだれ、出過ぎです。」

さり気なく差し出されたハンカチで口元を拭う兵藤も「気が利く」と怒る様子もない。利根川は、自分が苦手とする言いにくい事もさらりと言って兵藤に気に入られる、と悔しがる。

ツバメの巣

帝愛ホテル最上階の最高級レストランの試食会は、ツバメの巣のスープから始まった。 利根川は塩辛すぎると感じるが、兵藤は旨いと言い、利根川に同意を求める。しかたなく合わせようとする利根川の言葉を遮り発言する黒崎。塩辛いと言い切る黒崎に兵藤も確かにそうだと言う。

地雷原

 利根川が恐れる兵藤会長の怒りの地雷原を平気な顔で、尚且つ地雷を踏まずに突っ走れる黒崎に、納得できない利根川は突如閃く。

 固過ぎ

ステーキを食べ始めた黒崎が「固すぎて噛み切れない」と言ったタイミングを逃さない利根川。すかさず黒崎に併せて「私も固過ぎると思う」と被せた。利根川の予想通り兵藤の反応は上々で、二人の言うとおり固過ぎると笑う。

背後

安全な黒崎の背後に上手くつけた利根川。ここぞチャンス、とばかりに「もはやステーキと言うよりゴム底」と黒崎の一歩先を狙う。

ごもっとも

黒崎を一歩出し抜いた、と思ったその時、兵藤の様子が豹変する。「いま、ゴム底と言ったか?」と、詰め寄られた利根川は咄嗟に「ゴム底」ではなく「ごもっとも」と言った、と慌てて何とかやり過ごす。

カルシウム

危うく地雷を踏みかけた利根川、今はまだ変な気を起こさずに背後を付いていくのがベストと判断した。

兵藤は、最近の苛立ちはカルシウムが不足しているのかも、と話題を移す。黒崎は平然と、会長の苛立ちはカルシウムなどでは押さえきれない、生まれつきだ、と言う。黒崎の後を追う利根川、危険な領域に入っているのでは?と、ヒヤヒヤし始める。しかし兵藤は上機嫌のまま話は進む。

直角

構わず続ける黒崎、兵藤会長の機嫌が3日も続けば霙でも降るかと心配になる、と言う。後を追う利根川も「霙どころか槍が降るかと…」と、言うやいなや兵藤の態度は一転怒りへと豹変、黒崎も「槍」は言い過ぎ、と言う。

危険区域で目の前の黒崎が直角に曲がったことで、完全に兵藤の地雷原で単独走行する事となった利根川。地雷を踏み込んで兵藤の怒りを爆発させ、兵藤の制裁を受けながら、境界線が解らない、と苦悩する。

  

第18話 「追走」のレビュー

 ウマが合うというのかどうかは判らないが、際どい発言も何故か許されるという人間がいるのは確かだ。

自分なら確実に墓穴を掘るような場面でも、さらりと切り抜ける黒崎のようなタイプは、正直羨ましいと感じてしまう。

なんとかあちら側の人間になれないものか、と感じるのは私だけだろうか?

 

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中間管理録 トネガワ 第17話 「手招」

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海老谷

兵藤会長の手形を取ろうとして解雇となった海老谷に呼び出され、喫茶店で何の用かと問う利根川。どうしても直接詫びをしたかったと説明を始める海老谷。

デラックス

海老谷の説明を妨げ、利根川は指摘した。本当に申し訳ないと思っているのならば、デラックスパフェは頼まないだろう、と。ちゃんとした謝罪の意志が出来てから出直してこい、と言い残しバフェ代を支払い立ち去った。

不利益

数日後に再び利根川を呼び出した海老谷。 言葉ではなく行動で謝罪の意を示すという。利根川が受けた減棒による不利益を補って余りあるほどの大金を手に入れる話があると言い、利根川をある場所に連れて行く。

チャンス

利根川が連れてこられたのはマルチ勧誘セミナー会場だった。画期的なビジネスモデルと興奮する海老谷に「帰るぞ」と言い放つ。その様子を見たセミナー講師が今帰れば大きな魚を逃すことになると止めにかかる。海老谷も同調し、利根川を引き留めようとする。

コツコツ

 利根川は一喝する。そんな甘い話はない、楽して大金を稼ごうとすることが間違い、月収百万円とは才能ある者がコツコツ努力を重ねた結果にようやく到達するモノなのだ、と。

ネットワーク

そんな利根川を時代遅れと笑い者にするセミナー講師と参加者たち。利根川は続けた。どう稼ごうが、その結果どうなろうが知ったことではないが、海老谷にはまだ謝罪をしてもらうという貸しがある、マルチではなくキチンとした行動で、と。そう言う利根川に海老谷は言った。

「…マルチではなくネットワークビジネスです」と。

無念

結局その日は、海老谷を説得出来ないままで無念の帰宅をした利根川。その数週間後に利根川のもとに届いた一通の手紙。海老谷からだった。

目が覚めた

手紙には書かれていた、海老谷が例のビジネス辞めたこと、例の集団が悪質な商取引法違反で一斉検挙されたこと、利根川さえ良ければまた改めてキチンと謝罪させてほしいことなど。

しかし、その手紙は、拘置所の中で書かれたものであった。。。

 

第17話 「手招」のレビュー

 ズレているが熱量のある海老谷の後日談が描かれた第17話。再びそのズレゆえのエピソードが印象的だ。それでもなお、海老谷を見捨てることなく助け出そうとする利根川の優しさが感じられる回だ。笑い者にされても屈することなく立ち向かう利根川。それとは対照的にズレ続ける海老谷。

両者の激しいコントラストが胸に突き刺さって来たのは私だけだろうか?

 

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